今日は、先輩の事務所の支店開業の手伝いをしていた。
最近の土日は、大体このお手伝い作業に時間を使っている。
NTTの昔からある専用線サービスの契約をして、支店間が繋がる様に設定を行うのだが、業者に頼まなくても自力で出来るだろうと思い、ネットワーク機器の設定を自力で行っていた。
大したことないだろうと思っていたが、全然、繋がらない。
NTTのホームページを見ても、その設定画面すら出てこない。
サポートデスクに電話して、オペレーターに聞いてみる。
「設定画面のURLは、ホームページに書いてあります。」
なるほど。全然画面が出てこないぞ。
「読み上げますので打ち込んでください、https…てん?」
入力間違いを疑って読み上げてくれるのはありがたいが、「https://~」の
コロン「:」が読めないらしい、大丈夫かこの人。
面倒くさいのでこちらから読み上げる。
『https://flets…ですよね?』
「そうです!それです。それ以外に繋がるURLはありません」
ほうほう、じゃあ簡単じゃないか。
…だが、繋がらない。
「おかしいですね。192.168.1.1かな?」
おい、あれ以外に繋がるURLはないんじゃなかったのか?
それも言われた通りに入力すると、IDとパスワードを求められる。
『アカウントの入力まで来ましたが、ID・パスは何を入れたら良いのですか?』
ようやく設定ができそうな反応が現れたから、ここを超えれば進めそうな気がする。
「設定画面に入るIDとパスワードは、ホームページに書いてあります。
それを使えば繋がるはずです」
なるほど。じゃあ簡単だな。
…うんともすんとも言わない。また違うじゃねぇか。
「お客様の契約を確認しましたが、まだ開通していないようです。
開通しないと受付画面には入れませんので、開通後に再度お試しください」
なんと。それならそうと先に言ってくれよ。でも受付画面に入る初期IDとパスはホームページに出ているんだからみんな同じはず。だったら開通前でも画面には入れるのでは?
疑問を感じるが、NTTのオペレーターだし、間違ってはいないはず…。
でもこいつ、コロンが読めないくらいだから怪しいよなぁ。
オペレーターの電話を切った後、インターネットで情報を集めていたら、
「初期IDとパスは、「user」です。」みたいな記述を発見。
試しに入力してみると、受付画面が現れた。
何が「開通しないと繋がりません」だよ。適当なこと言いやがって。
オペレーターはめちゃくちゃ丁寧で好感が持てたが、ホームページによると、
「社員でもIDとパスワード、暗証番号等の用途の理解が出来ていない人がいる」
のような記述もあり、公式のオペレーターだとしてもあてにならないことは勉強になった。
これだけではなく、別の入力画面のIDは、ユーザ名+@+企業識別子、じゃないとダメだとか、
NTTのホームページのどこにも書いていない罠のような設定がいくつもあった。
丸一日こればかりやっていた気がするが、結論、拠点間のネットワークは無事に開通したから良かった。今日もギリギリだった。繋がらなかったら、クラウド電話や業務システムの設定ができなくなり、ひいては支店開業が立ち行かない危険性があった。
設定中の昼飯の味は感じなかったが、業務後の夕飯はめちゃくちゃ美味しかった。
これがやりがいなのかもしれないが、仕事はもっと気楽なのがいいな。
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