仕事終わりに、お世話になっている先輩を乗せ、隣の市に向かっていた。
先輩の奥様が個人事業主なのだが、その事務所のシステムの調子が悪いらしく、
俺にも原因を探ってみてほしい。ということだった。
俺の先輩は、同じ役人だが、役人になる前は半導体の技術者だったらしい。
地元に帰ってきてほしいという家族の要望から、異動が少ない市職員になった。
みたいな話を聞いた気がする。
俺は役人になる前、5年程電気の制御機器を作る会社で勤めていた。
電気の会社なのに、水流を計測するプログラムを作らされたり、東京の営業所でメータを売る仕事をしたりしていた。
ちなみに俺が売ったメータは、たしか1個だったような気がする。
そんな会社もめでたく潰れ、次は潰れない会社にしようと市役所に就職することを決め、
模擬試験的に受験した役所になぜか合格した。
その年だけ、「情報処理枠」みたいな一般事務と異なる受験区分が存在し、
一応情報処理の資格?(試験に合格してるだけ)を持っていたので、受験資格があった。
そして10年くらい役所の情報処理の部署に配属されていた。
そこで、先の先輩と5年くらい一緒に仕事をしたのである。
この先輩には、「残業は格好悪いこと」等の仕事の教えから、父ちゃんが死んだときに香典係をやってくれるなど、公私ともにとてもお世話になった。
「性根が腐っとるやつは死なにゃわからん」
「血じゃけえ。ダメな奴の血は絶やすしかない」
などと、だいぶ差別的な発言もされる方であるが、
この人の部下でいる間は、課長以上から来る無駄な仕事や、
半グレのような建設業者と揉めた時も、
必ず矢面に立って対応し、俺たち下の者を前線にさらすことはなかった。
(役所では怒鳴り散らすクレーマー等面倒な客が来ると、姿をくらます管理職も散見される)
そんなこともあり、俺は結構この人が好きである。
この先輩の奥さんが起業して個人事業主になり、事務所を立ち上げ、
そのままお手伝いする形で、事務所のパソコン担当になったのである。
あとは、強く要望して神棚の設置担当にもさせてもらったのだが。
俺も先輩も、現役を離れているが、システムに関してはそれなりに知識があるつもりである。
今回は、業務システムがエラーを吐いていて、システムをセットアップした業者から、
「システムではなく、ハードウェア(パソコン)がおかしい。マザーボードの初期不良ではないか。」
と言われたので、検証のためパソコンと環境を調べていた。
一見して、ネットワークが原因ではなさそう。
Windowsのエラーログも見てみたが、ネットワーク系のエラーではない。
マザーがおかしいにしては、Pingというネットワークの繋がりを確認するコマンドで信号を送っても正常に通る。
このパソコンは有線LAN接続だが、無線LANアダプタも付けているので、
無線に切り替えてみると、有線と同じように、システムの不具合が発生した。
マザーボード(ネットワークボード)の不具合なら、無線LANに切り替えればトラブルは発生しないはずである。
そもそもトラブルの内容が、SQL構文のエラーなので、ネットワークが原因と決めつけるのは早計ではないか。
また、データベースに接続しているユーザ数が実際の接続数より多いまま放置されていた。
先輩がそれをクリアしてやると、動きが軽くなった気がした。
今回のシステムセットアップは、ネットワークハードディスク上にあったシステムを、PCサーバに移して稼働させるというものだった。
システム移行の段階で、旧システムに接続したユーザを残したまま新システムを稼働させ、データベースを掴んだままの状態で客先に渡し、不具合が出ると、こちらが準備したPCサーバに原因があると言う…。
しかもこの業者、リモート接続もせず、エラーの内容を電話で聞いただけで不具合原因を特定したらしい。
そんなことが出来るとは思えないが…。
何か、このSE、レベル低くないだろうか。
システム業者のいい加減なセットアップが原因な気がしてきた…。
システム業者とは先輩が交渉しているので、俺は直接携わっていないが、
月曜日に先輩からシステム業者に話を付けてもらうこととなった。
そんなわけで作業は終わり、自宅付近に戻ったら23時を過ぎていた。
深夜近いし、この時間から食べると胃腸に負担がかかるし健康に悪い…。
ブログも書いてないし…今日は食べずに寝るか。と思っていたが、
「腹も減ったし、何か食おうぜー!」
と誘われ、居酒屋で濃い味付けや油ものの料理を自分でも大量に頼み、結局食ってしまった。
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