最近流行のAI、ChatGPTさんの話

地下役人の仕事

最近、AIが流行っている。

この前、流行りもの好きの部長が「ChatGPTで挨拶原稿を作った」と嬉しそうに言っていた。この部長との一番の思い出は、休みの日に「Excelを教えてくれ」という無作法な電話を掛けられたことである。

あのExcelもわからない部長がねぇ、何だか、AIも浸透してきたなぁ、としみじみ思った。

とはいえ、俺もAIに詳しいわけでもない。ネット界隈で騒がしいから、ちょっと使っている程度である。

結局、ChatGPTの何が便利なのか?

ChatGPTは、文書を作らせたり、要約、追記、創作などができる、自然言語処理が得意なAIである。

「ああ、そうなの。」

という感じではないだろうか。

だから何に使えるのよ。って話だが、自然言語処理ってのは、人と会話するような処理、みたいなものである。

非常にざっくり言えば、AIと会話が出来るのである。

会話形式で質問やお願いが出来るのだ。

例えば、15分程の短い研修資料を作りたい場合、

ChatGPTにこのように聞けばよい。

「〇〇についての研修資料を作成したい。時間は15分。どのようなレジュメが良いか考えて」

みたいな感じである。実際にやってみよう。

回答が長すぎて見切れているが、レジュメの作り方について結構まともなアドバイスをくれた。一応質問に入れていた15分の時間についても言及してくれている。

ちなみにチャットの内容をChatGPTはある程度覚えている。さっきの回答は長いので、もっと短い内容にしてもらおう。「簡潔に箇条書きにして」と入れてみる。

こんな感じで箇条書きにしてくれた。

現実にこんな失礼な言い方でお願いをしたら、嫌な顔されたり人間関係にひびが入りそうだが、ChatGPTさんは真摯に回答してくれる。

また、各項の詳細な内容が必要なら、「〇〇について詳細に書いて」と聞けば、詳細に答えてくれる。

注意点としては、ChatGPTさんは、適当に回答を作成してしまうことがある。

例えば存在しない法律を持ち出すなど、架空の情報を、さも事実のように語りだしてしまうことがある。

公務員法89条? しかもありそうな文言が引用されている。

実際は、国家公務員法第103条で国家公務員は営利を目的とする企業や団体の役員等との兼業や自営業ができないと規定。104条で営利企業以外の事業の団体についても同様のことを規定して、国家公務員の兼職、副業を禁止。地方公務員は、地方公務員法第38条で兼職、副業が禁止されている。

以上のように、嘘を付かれる(単にAIは計算でありそうな回答をしているだけなので、嘘というのは正確ではない)ことがあるので、事実確認(ファクトチェック)が必須となる。

それから、計算も苦手である。三桁以上の掛け算とかをやらせると、結構間違える。

これは、言語処理を得意とするAIに、言語処理で計算をやらせるから間違えるのである。

F1カーをジャングルの中で走らせるようなものというか、お門違いの使い方をしても真の力は発揮されない。

ChatGPTさんには文章を作ってもらうのが一番よいと思う。

「小説を書いて」と言えば適当な小説を書いてくれるし、本の内容をある程度示せば、読書感想文も書いてくれる。しかも、「子供が書いたように」と指示すれば、子供が書きそうな文体になり、ひらがなが多くなったりもする。

また、プログラミングやExcelマクロ、関数も作ってくれる。

「A列に名前、B列に年収のある表で、C列に年収トップ3を表示する関数を作って」

みたいに聞けば、回答してくれる。

あまり良い聞き方ではなかったが、それでもこの関数をC列(C1~C3セル)に入れると、年収額のトップ3がC列に並ぶ。ちゃんと動くから素晴らしい。

この例だと、「年収額ではなく、トップ3の名前を表示したい」と書けば名前を表示する関数を答えてくれる。

実際に職場でどのExcel関数を使えばいいかわからないときに、助けてもらっている。

Google検索でもわかることはわかるが、こんなにピンポイントで回答はなかなか得られない。

それっぽいサイトに入って、ページ内を周回して、答えになりそうな情報探す。

というプロセスを踏むと思うが、それを飛び越えて一発で回答をもらえるため、時短になる。

これは使える。

一応、注意点としては、関数を書いてくれても100%動くとは限らないので、ファクトチェックはこの場合も必要である。ちなみに、「この関数では動かないので、動くものを作って」みたいに追加質問すれば、訂正して回答してくれる。

このように、文書生成や要約・追記、Excel関数やマクロ、プログラミング(言語を指定して、それで「コードを書いて」と聞けばプログラムを作ってくれる)をするには、非常に有用と思う。

でも用途を勘違いしたり、全部正しい事を返してくると思い込んでしまうと、「AI使えないわ」みたいなことになってしまうかもしれない。

AIも道具なので、使い方次第で毒にも薬にもなる。

損得のない使い方として、ただ話しかけるだけでも楽しめる。AIと会話を楽しむだけでも、ITリテラシーの向上につながると思う。興味のある方はメール登録すれば無料で使えるので、使ってみてはいかがだろうか。

本当に人間みたいな自然な会話ができるので、初めて使ったとき『こりゃ何か凄いものが出て来たぞ』と思ったので、未体験で興味があれば、この感覚を是非味わってほしいと思う。

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