浄化の補講

前に書いた気もするが、今、自分の中に溜まっている変なものを除去して浄化し、魂的なものを自由にして軽やかに生きていこうぜ的な、極めて怪しい講義を受けている最中である。

講義というより実践するのだが、まぁそれはいい。

破れた衣類も処分したし、何だか行けそうな気がする出来事が起こっている今の俺なら、浄化などちょちょいのちょいである。

ちょちょいのちょいって表現は、我ながら昭和を感じるが、昭和の人々が連呼していたのかは不明だ。

そんな中、帰宅して風呂に入ろうとすると、講師の先生からメッセージが届いた。

「コンテンツ動画を撮るので、良かったら参加して。何名かに送っていますので、来れる方はZoomに入ってください」

みたいな内容だった。

タイムリーだが、風呂には入れない。

何だよ、遠隔で俺の高まった浄化パワーを感じ取られたのだろうか。

しょうがないな、と思いながらZoomを起動。

「…浄化、進んでなさそうな人に声を掛けました」

え、そんなバカな。

「…あなたのために講義しているといっても過言ではありません」

まずい。ここは言い返さなければ。

『大丈夫ですよ。2年もあれば俺もすんなり開花しますよ。』

いい加減なことを口走ってみたが、浄化に向いた時期というものがあるらしく、そんなに悠長なことはいってられないらしい。

そしてどうやら俺には補講が必要らしい。おかしいな、最近忙しくて浄化とかあまり考えられなくなっていて、破れたパンツでも履いてしまったら一緒だから履いてしまおうかな、と思うくらいすさんだ生活を…。

ん、ああ、だからダメってこと?

そうでしたか。

どこかで見られているのであろうか。でもなー、生活はこんなだけど、本当にいい感じになってる気がするんだけどなー。

まぁいい。すべてはこれからよ。

今の感覚を認識するのが大事だという話だった。よし、やってやろうじゃないか!

…明日から。

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