仕事していたら、ふくらはぎが痒くなり始めた。
何だ?蚊に食われたか…。
余談だが、「蚊に食われる」というのは方言らしい。
標準語では「蚊に刺される」なのだそうだ。
隣の席の係員が言っていたが、本当だろうか?
血を吸ってんだから、食われる方が的を射ているような気がするが…。
まぁいい。どちらにせよ、既にやられた後だ。
跡にならないように、爪を押し付けたりしてみるが、痒い。
そもそも、スラックス+やや厚めの靴下を履いていたのに、
貫通して刺してやがる…。
そして痒い。
痒過ぎる。これ、蚊か?
靴下をずらし、改めて被害現場を確認する。
1センチ程度の円形に肌が腫れており、中央付近に赤い点が見える。
これは…ブユだな。
関東ではブヨ、関西ではブトと呼ばれ、正式名称はブユ…だったはず。
ブユは、体長7~8ミリのハエみたいななりをした昆虫で、
蚊のように吸血するが、こいつらは牙で対象を傷つけて、
確か血が止まらなくなる毒液を流し込んで、出てきた血を吸うんじゃなかったか。
なので、咬まれた後の中央に最初に傷つけた赤い点が残るのである。
ここが蚊に刺された跡との最大の違いである。
そして、蚊に刺された時よりも圧倒的に痒い。
跡も消えにくいし。
そして、ブユに刺されているのは課で俺だけ。
朝10時ごろ気付いたから、たぶん課内、執務室内で刺されている。
なぜ?なんで俺だけ咬まれるんだ。
周りに改めて聞いてみるが、誰も刺されていないという。
そして、ブユが飛んでいる姿も目撃できていない。
まぁ見つけたところで、基本は殺さないことにしているので、
生け捕りにしないと行けないから、それはそれで大変である。
生け捕りにして、外へ放つのだ。
慈善事業やカルマの精算などではなく、単に子供の頃に昆虫を大量に殺しているので、
基本的には殺さないことにしているだけである。
ただ、ゴキブリやスズメバチなど、リスクが高すぎる奴らが室内に侵入してきた場合は、
やむを得ず処刑する。
ブユも痒過ぎるので、殺ってしまうかもしれない。
そんなクソどうでもいいことを考えているうちに、
今度はくるぶしを蚊に食われていた。
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