発毛伝説　第二章　奇跡の先の試練

つい先ほど、「発毛伝説」という素晴らしいワードが急に頭の中に降りてきた。

これが神がかりというものであろうか…。

うむ。これは行ける。

サプリに詳しい御方から、おすすめの発毛剤、毛に良いサプリなどを勧めてもらい、「毎日続ければ必ず生える」という金言を頂き、ほぼ毎日実践の日々。

専属の美容師（ただ、指名して予約しているだけだが）のお兄さんに、「成果、出てますね！」と言われ、歓喜。

そんな今日の状態が、これである。

始めて一か月目とか、逆に減ってんじゃねぇか？

くらいに思ったこともあったが、さすがに今4か月くらいか、これは増えていると言ってよいだろう。

まさに奇跡。

しかし、今、ちょっとした危機に陥っている。

頭皮が痒いのだ。何だこれは。代謝が活発になっているのか、発毛剤を塗布した場所が痒くなる。

指で頭をかくと非常に気持ち良いのだが、１００％毛根に悪い。それはわかる。

なので、我慢である。

幸い、強烈に痒いわけではない。ほんのり痒いので、他のことに気を取られていると、痒さを忘れる。その程度なのだが…どうにもかきたくなって仕方がない。

今度はかゆみを抑えるドラッグでも紹介してもらう…いや、いかん！

薬は出来るだけ飲みたくも塗りたくもない。どうにか自然治癒しないものだろうか。

折角、奇跡が起き始めているというのに、薬の服用と塗布をやめるわけにはいかぬ。

伝説はまだ始まったばかりだ。

うーむ。でも一応、薬を紹介してくれた御方に相談してみよう。