私は悪くない。という顔。

昼休憩を終え、いつものようにセブンイレブンのカフェラテを補給しに歩いていた。

手前に小さな信号があり、ここの横断歩道の青の時間は短い。

点滅を始めたので、足早に渡ろうとすると、右側に停まっていた車が急に前に出た。

…!?

一瞬、信号を確認したが、まだ歩道は青点滅、車道側の信号は当然赤のままだ。

1歩半ほどしか横断歩道に足を掛けていなかったが、巻き戻すように後退する。

車は横断歩道の途中で中途半端に停車。

そうしている間に歩道側の信号が赤になる。

車は止まっているから突き進んで渡っても良かったが、

このタイミングで突っ込んでくる狂った奴の前に出るのは危険と判断し、

次の青信号を待つことにした。

車道側の信号も青になるかならないかくらいで、車は動き出した。

運転席を見ると、若そうな女だ。

どんな顔しているんだろうとよく見てみると、

「はぁ?」みたいな疑問形の顔をしていた。

恐らく、俺が渡ろうとしたところ、車道側が青になったと勘違いしたのか、

女は車を発進。

俺が視界に入ったので慌てて停車。

俺は後ずさりして歩道に戻った。

この女からしたら、「停まってやったのに戻りやがって、渡れよ!」

って思っているのだと思う。

それで、「はぁ?」って顔になったと思われる。

非常に理不尽を感じて、

『いや、「はぁ?」はおかしいだろ!』

って、車内には聞こえてないと思うが、思わず声に出して突っ込みを入れた。

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