今の世の中は煙草吸いには厳しい。
副流煙という絶対的な弱点があるため、喫煙所でも禁止区域でもない場所で煙を吐き出そうものなら、正義の嫌煙家達から、まるで台所を這い回る不快害虫を見るような目で、声にならない抗議を受ける。
それに引き換え、酒飲みはずいぶん待遇が良いように思える。前頭葉をマヒさせて衝動的に犯罪スレスレの奇行に走っても、酔った勢いで、とか、酒のせいで、とか言って許されている印象がある。
差別だよな。と思う。
酒は前述の通り脳の新しい部分をマヒさせる。人間らしさを司る部分の機能が低下するのだ。なので、大声で叫んだり、暴れたり、異性を口説いたりするのである。理性のハードルが下がるので、より動物的な行動に出やすくなるわけだ。週末は放し飼いの獣が街にあふれていることになる。
別にそれがけしからんとか言いたいわけではない。
ただ、酒を飲んだ人間は、暴れたり叫んだりして、物理的な損害を与えてくることもある。酔ったまま自動車を運転して事故を起こすこともあるし、暴力沙汰も珍しい事ではない。
翻って煙草はどうか。煙が邪魔かも知れないが、煙草を吸って無謀運転をしたり、煙草のせいで暴力事件を起こすなんて話は聞いたことがないし、理論的に相関関係がない。
副流煙などより、酒飲みの方がよほど迷惑、周囲の人間にとってリスクが高いと思うのだ。
まぁいい。こんな煙草擁護の文章を書いていたら、Googleさんに嫌われて一生広告が付かないだろう。そんなことが書きたかったわけではない。
最近パイプたばこが美味しくない。不味い。
という事が言いたかっただけである。
微妙に頭痛もあり、何気ない時間にふと、『俺は何のために生きているのだろう』などと考えることが増えた。
自分が何のために生きているのか。みたいな問いが浮かんでくるときは、心が疲れている時だという。
俺は心が疲れているのか。そういえば、何か毎日ダルい。
そんな昨今だが、今日は怠くない。
普通。ただ普通。
仕事中に強烈に眠くなることもなく、面倒くさい事はまぁあるけど、逃げ出したくなるようなことはない。
そして今日は、ギター教室の日だった。前回から1回しか家で練習していなかったが、簡単な指練習やトレーニング的な短いフレーズで、ミスがない。
何か、好調だ。
そういえば、ここ数日、起き抜けから異様に怠く、眠く、そして煙草が不味かった。
パイプ煙草は口腔喫煙と言って、肺に煙を入れず、口内で味わうタイプの煙草である。
にも関わらず、吸うと胸がちょっと圧迫されるような不快感があった。
もしかして…風邪的なものに罹っていたのでは。
治ったから頭痛もなくなったのでは。
『心が疲れている』
んじゃなくて、風邪で体が疲れていただけでは。
何かそんな気がしてきた。
よし、パイプを吸ってみよう!
…。
そこそこ旨いが、何か普通だ。
もっと劇的に『うまいぞー!』ってなるかと思ったが、そこまでじゃないな。
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