今日も怒涛のように一日が過ぎていった。
出納整理期間という、昨年度の会計の整理が終わったところなので、今は決算時期である。
令和4年度の決算書を作っているところだが、この時期になると各担当課から、金額の修正の依頼が舞い込んでくる。基本的に修正はできないのだが、科目が違っていたり、文言が違っている程度の修正であれば処理を流し直して修正する。
当然それはやり直しなので、うちの係員が怒りと諦めを抱えて行うこととなる。
今日までで既に3~4回やり直しているが、去年のこの時期の事件簿(Excelの記録)を見ると、やはり3回やり直していた。
そんな修正作業に追われながら、今日は収入処理で通帳とシステムの金額が合わないという謎のトラブルが発生。
加えて市の業務ではないが、通帳を使わせてほしい。みたいな意味不明の要望が他部署からあり、できない旨をあれこれ考える無駄な作業も発生した。『できないよ』と一刀両断してもよいのだが、要望してきた部署に、元部長の再任用職員がいて、そいつが「会計に頼んでみろ」と言ってるらしい。
かなり弁が立つ相手なので、一応それなりに説明する必要が発生してしまっていた。結論公金じゃないんだから市の通帳に入れる理由が立たない。ということで納得してもらう。
最初から結論が出ている話なのに、無駄な説明に時間を取られる。
そんなこんなで夕方になったが、財政課から連絡があり、去年の利息計算に不備があるかも。みたいな連絡が入る。調査してみると、うちの係の作業ミスらしい。普通に決裁しているので、俺にも責任がある。完全に見逃しているし、昨年度の話だし、非常にやっかいだが、財政課と調整して今年度の補正予算で対応することで決着した。
この時点でもう19時前だ。
自分の仕事が全然出来ていないが、やる気は全くなくなっている。
パソコンの電源を落とし、帰り支度をしていると、課内に設置してある壊れかけの扇風機をどう買い替えるか?というどうでもいい話を上司がしている。
「電気屋に行って私が買って来るから。お金は昔、課で集めていたお茶代等のお金で買う」
などと言っていた。
昔、うちの課で通帳を作り、旅行やコーヒー代を集めている通帳が存在していた。
それを当時の担当者を見つけて解約してもらい(個人名義になっていたので本人でないと解約できない)、残金を返してもらっていた。
この辺の調整は全部俺がしている。
そして、2万円程度のお金が返ってきたのだが、課長達は使い道をどうしよう、と悩んでいたので、『扇風機壊れかけてるから、このお金で新しいの買いましょうよ』と提案していたのだ。
なので、さっきの上司の発言は俺が前言ったことをただトレースしているだけなのだ。
…まぁ、いいけどさ。
それにしても、いつ電気屋に行くのか、誰が運ぶのか、明確に決めていない。
こんなもん、ネットで買って送り付ければいいじゃないか。家電屋の保証なんて使うかどうかもわからんのだから、無しでいいんだよ。
家に帰ってから、ネットで扇風機を見繕い、上司たちに許可を得て、発注した。
30分も掛からない。
明日も似たような日になるかもしれないが、少なくとも扇風機のことで時間を取られることはないだろう。
コメント