消耗と回復と消耗

なんだかここ最近、やたらと悪いことが起こる。
職場のトラブルが多く、仕事を振ろうにもできる係員は病気になったり、
心が壊れかかって負荷を掛けられなくなっている。
本人はやる気はあるが、ここで負荷を掛けると折れてしまう気がして任せるのが怖い。

ダメな係員もいる。
この人の何がダメかって、仕事の質が低く、周りに迷惑を掛け、自覚がない。
何だかダメな人の見本みたいな職員なのだ。
良いところもある。飲み会などで盛り上げたり、とにかく明るいので仕事以外では良い面を感じた。

が、俺はほぼ仕事でしか関わらない。
つまりは、仕事では残念な人なので、この人に病気の職員の代わりは任せられない。

なので、俺の仕事を誰かに振るのがほぼ不可能な状態になっている。

財務会計システムで使用するツールの改修作業があるのだが、
システム業者が、SEが足りないから仕事を受けられない。と言って、
うちの情報管理部署も会計事務がわからないから作れない。
と八方ふさがりになっている案件があって、結局課同士の話し合いで、
会計課が作業することとなった。

Excelマクロの改修だけど、できるのは俺しかいない。
マクロ自体は情報の部署のやつでもうちの部下でもできるだろう。
でも、人が作ったシステムの改修は結構面倒なものだ。
しかも、歴代受け継がれてきた大きいExcelなので、
誰も触りたがらない。

俺も触りたくはない。

でも、できるやつがいない。

なので、やるしかない。
今はAIもあるし、どうにでもなると思っている。
実際、できると思う。

だが、毎日の業務で使うものなので、ミスは許されない。
しかし仕様書はない。
プログラムにコメントもあまり書かれていない。
マクロを追いかけて仕様を理解し、改修仕様を自分で作って直す作業になる。

これを係長業務をしながらやるとなると、
まぁ時間が足りない。

日中は決裁や伝票審査、電算系の相談を受ける。
窓口のトラブルも発生し、それも責任として判断がいる。
課長が総務課に報告が必要と言い、報告書を作成、
今度は副市長に説明せよと総務からのお達しがあり、
その報告書も作成、副市長とアポを取って協議。

別件で銀行との協議録を眺めていると手順の誤りに気付いて連絡。
俺の認識不足ではあったが、銀行側から一切の指摘がなかった。
何も見てないのかよ、と思っても始まらない。
関連する銀行の担当者に電話して認識を改める電話協議。
その報告書も作成。

これはダメな職員の担当だが、二つの銀行のうち、一つはダメな行員だから、
現状の手順の誤りをどう訂正するかを理解をさせながら、
次に彼らがやることもわからせるのは、
うちのダメ職員にはできないだろう。
そもそも部下にこの考え方を理解させるのが骨が折れる。
結局俺がやってしまうことになる。

ダメ職員とかダメな人とか、決めつけて断じたらよくないのはわかっている。
わかってるんだけど、
「そんなの、補佐がこっそりやってくれたらいいじゃないですかー」
とか平気で言ってくるような職員なのだ。

公金に関わることを、冗談でもこっそりやっていいなんてセリフが出てくる時点でダメである。

ちょっと思い出せなくなってるけど、他にも納期ぎりぎりの仕事が重なっていて、
頼める係員は少ない。
病気の職員のケアもいる。
バカが大声で談笑している。

どうにかなりそうになる。

廊下に出て、半分無意識に壁を殴っていた。
コンクリートが詰まってない壁だったらしく、結構な音がした。

はっとして、周りを見ると、たまたま市民も職員もいなかった。
ふぅ。危ない、人に見られたら面倒なことになるところだった。
それにしても、こんなに俺、耐性低かったかな?

土日、出かける予定だったがすべてキャンセルした。
食材の買い物くらいは出たけど、
何かができる状態ではない。

本当は爺さん婆さんのどっか行っちまった墓を探さないといけないんだけどな。
母ちゃんもおかしくなっているし、それも考えないと…。

どうもこのところ、追い詰められている感じがする。
土日で少し楽になった。

夜、パスタでも作るか。と台所に立っていたら、
会計管理者から個人的に連絡が入った。
仕事の話だったが、納期が水曜の話で、今する必要はない。
なんで日曜日の夜である今連絡してきたのか。

考えれば考えるほど、また頭に来るのであった。

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